Signalってなんだ?一番セキュリティの高いメッセージングアプリの基本
先日、素の自分を見せるBeRealというアプリを紹介しましたが、他にも日本であまり知られていないアプリってたくさんあるんですね。
今回は、もしあなたがプライバシーを大事にするなら、魅力がいっぱいのSignalというアプリを紹介します。Android端末、Apple端末両方OKです。
If you love privacy, there's a lot to love about Signal. https://t.co/qD2ZVJUP0T
— Mashable (@mashable) April 24, 2022
このメッセージングアプリは数年前からありましたが、ここ数年のプライバシーの必要性と意識の向上のおかげで、おおくのユーザーの目にとまるようになりました。このアプリは徹底した暗号化と、大手テクノロジー企業ではない財団が設立した非営利目的が運営していることで知られています。
以前はハッカーやさまざまな活動家、プライバシーを重視する人たちによって利用されてきました。FacebookやInstagramは多くの人に見てもらいたい、認知欲求を満たすためのものですが、その目的自体が違いますね。
近年Signalはより多くの機能やインフラへ投資しています。その背景には2020年のジョージ・フロイド殺害事件における人種差別の抗議デモに参加した人々が、いかに法執行機関が自分たちを監視し、企業にユーザーデータを引き渡すように指示しているかを認識したからです。
それ以来、人気は急上昇しています。行き過ぎているかもしれない監視社会において、自分の身を守るためにも個人情報の保護は大事です。Signalに参加してみたいと考えているなら、知っておくべき事があります。
では、いったいSignalとは何なのか?
Signalはプライバシーに焦点をおいた音声通話アプリで無料です。Android端末やApple端末、デスクトップで利用可能で、利用に際して必要なのは電話番号だけです。友人と1対1もしくはグループ内でテキストメッセージやボイスメセージ、動画のやり取りが可能で、他のSNSと同じで絵文字を使ったりステッカー(LINEで言うスタンプのような?)を貼ったりできます。違う点は純粋にプライベートな点です。
Signalは安全なのか?
Signalを使ったコミュニケーションは完全に暗号化されていて、内容はメッセージの受信者しか見ることができません。会社ですら不可能で、ステッカーパックも同様です。WhatsAppやSkypeなどの暗号化通信技術(実装する技術的な方法)を作ったのがSignalで、いうなればプライバシーの王道です。
本当にプライバシーは守られるのか?
答えはYESです。メッセージ内容が暗号化されるだけでなく、プライバシーも守られます。スパイ映画のように「自動的に消滅」、ではありませんが、一定時間を過ぎるとメッセージが削除されるように設定することも可能です。実際に利用に際して電話番号しか必要としないので、ほとんどユーザー情報を収集していない。
仮に、警察がユーザーの情報開示を求めてきても、「知らない」「持っていない」と正直に言うだろう。
There are no “safe” jurisdictions anymore, only safe services. This is the entirety of what the DOJ's jurisdiction got them: pic.twitter.com/xnQ5tW58FD
— Signal (@signalapp) October 4, 2016
訳:もう「安全な」司法権は存在せず、安全なサービスだけが存在するのです。これが司法省の管轄が得たものの全てです。
データを収集しない理由の一つは、Signalが営利企業ではなく、非営利団体であるためです。広告がないのインセンティブもありません。ですからユーザーを追跡しても意味がないのです。資金源は助成金と個人投資家となっています。そのうちの一人は、プライバシー指向のプラットフォームを作ることに大きな個人的関心を抱いていました。プライバシー活動家の小さなグループが2013年にSignalを作った後、近年は成長を続けている。
2018年には、WhatsAppの創業者であるブライアン・アクトンが5,000万ドルを寄付してSignal Foundationを設立し、現在Signalを運営している。
FacebookがWhatsAppを買収した後、真にプライベートなメッセージングサービスを作るというミッションに乗り出し、WhatsAppのプライバシーを侵害しているとしてFacebookと衝突し、アクトンは同社を去ったと伝えられている。
Signal対WhatsAppはどうなの?
前述したようにSignalとWhatsAppは同じ暗号化テクノロジーを使っていますので、どちらもメッセージ内容は秘匿されます。しかしFacebookは広告のためにトラッキングしていますし、膨大なデータを収集しています。それが完全になくなる事はないでしょう。
You can make an app used by many millions of people that has no data…Cool chart by @forbes & @UKZak 🙈🙊🙉 https://t.co/gWFqyIeoZ3 pic.twitter.com/Unngddaq5M
— Signal (@signalapp) January 5, 2021
SignalにはWhatsAppほど派手なカスタマイズ機能(背景など)はありません。しかし、真のプライバシーとなると、比較になりません。
また、人気上昇中のアプリにTelegramがあります。私も最近耳にしましたが、ウクライナ戦争でロシア・ウクライナ両サイドでTwitterやFacebookと同じくらいの頻度で出てきます。日本ではあまり聞きませんが、欧米に多いのでしょうか。そのTelegramもプライバシーに配慮しているといいますが、実はデメリットがたくさんある。
Telegramのメッセージは、デフォルトでは本当の意味で隅から隅まで暗号化されていない。さらに、プライベート・グループのサイズは無制限で、リンク経由で参加でき、明らかに適度なモラルが確立されていないようで、テロやリベンジポルノ(非同意ポルノとも呼ばれる)など、有害で違法なコンテンツの温床になっている。
Signalもコンテンツのモラル最適化は行っていないが、グループを1,000名に制限しており、WhatsAppやTelegramのように知らない人のグループに参加するよりも、実際に連絡を取っている人たちとコミュニケーションを取ることを目的としている。
Signalの使い方
Apple's App Store もしくはGoogle Play storeから最新版のアプリをダウンロードしましょう。その後電話番号の登録が必要です。認証コードが記載されたSMSメッセージが届きますので、そこからSignalの連絡先リストが表示され、あなたの携帯電話に保存されている、Signalに登録しているすべての連絡先が表示されます。
まら、連絡先に保存されていない人の電話番号を、手動で追加することも可能です。
※私見※
前回BeRealを紹介しましたが、目的に合わせて使えばいいと思います。SignalとBeRealと、もう一つくらいSNS持って、親しい友だちと連絡を取り合いながら、時々インフルエンサーのマネごとをやればちょうどいいでしょうか。

ビジネスに活用できる情報収集のために英語猛勉中です^^英語とPCとネット関連で、日々やっている事や気になった事、忘備録のような感じで投稿していきます。