英語多読■誤認逮捕?/死者数2倍?■

2020年7月11日 (土) 22:54

警察の不祥事

みなさんこんいちは。やっぱりアメリカ南西部の州でのコロナ感染者の増大は関連記事の多さと連動していますね。コロナの影響で大打撃を得たという企業もあれば、業績を伸ばしている企業もある。大自然がいかに我々の生活に密着しているかですよね。

3人のロス市警警官・書類捏造の疑いで起訴

ちょっとありえないくらいの警察の不祥事ですね。これ、日本だったら署長の辞任くらいじゃすみませんよね。内容はというと3人のロス市警の警官が、一般市民に対してギャングのメンバーもしくはその仲間だ、と間違って特定した、という容疑です。これだけなら、ざっくり言うと事実です。

でも、詳しくみてみると誤認ではなく、意図的に仕立て上げた、とも取れるような証拠があるようです。捜査の段階で警官が作成した書類、面談の際に使用するカード・書類に虚偽の記載をしたというものです。

例えて言うなら、質問を受けた市民がギャングとの関連性を否定していたとしても、関連を認めた、というような記述がされた、というものです。警官の体に装着されたカメラに、そのギャングとの関連の質疑応答の瞬間が残されていない場合でも、関連性があるような内容で記載された、と発表されました。

書類は3人合計で52枚作成されたとして、された後保釈されたようです。その警官のうちの一人、ブラクストン・ショーの弁護士は「無実であり、それが証明される」と述べています。

一方で、ショーは公私に渡ってすべての人の生活の向上のために努めていた、として全てにおいて上司の指示の下行動しており、事実が判明すればすべての刑事責任もなくなると確信している、とも言われています。これに伴いロス市警を代表とする警察組合は、調査に関して適正な手続きと客観性を求めています。

日のないところに煙はたたない、といいますが、事実であれば一大事だし、嘘を書かれたなら警察の存在意味がありません。三権分立、大事ですね。真実が解明されてほしいです。

コロナの死亡者数・人種・年齢・健康状態で違う

アメリカにおけるコロナの死亡者数の内訳で衝撃的な事実が判明しました。人種間、年齢、健康状態でコロナの死亡者数が違うという内容です。当初コロナの感染者や死亡者は、65歳以上の高齢者で基礎疾患を抱えている人が多い、という見解でした。

2月中旬から4月中旬に確認された52,000人の死亡者のデータによるところです。しかし最新の約10,000人の人種・民族・基本的な健康状態をもとにした研究結果では、白人の死亡者の平均年齢は81歳、ヒスパニック系は71歳、白人以外の非ヒスパニック系の平均は72歳でした。

つまり約10歳も非白人の死亡者の平均年齢が下がっていたのです。また、ヒスパニック系の死亡者の約35%が65歳未満、白人以外の非ヒスパニック系の死亡者の29.5%が65歳未満、白人の65歳未満の死亡者数が13.2%に対して2倍以上の開きがあったのです。

これは若年層の死亡率が白人より非白人の方が多いことを意味しています。在宅勤務ができない仕事に従事していたり、ソーシャルディスタンスを確保しずらい大家族・多世代住宅に住んでいる傾向が多い可能性を示唆しています。

基礎疾患における健康状態の格差においては、そのまま経済格差につながっており、これが疾病に対する人種的な脆弱性の一因となっている事で、社会的・構造的不平等への抗議にもつながっています。

糖尿病や心臓疾患などの重篤な疾患を患っている人は健康状態の人の6倍の頻度で入院して、12倍の頻度でなくなっていることがわかりました。また、65歳未満の12分の1が自宅もしくは救命救急施設でなくなっており、連絡がなかった、処置の遅れ、診断の遅れがあった可能性を示唆しています。

人種差別による経済・社会・構造的格差が、疾病疾患による感染率や死亡率に関係している、非常に納得できるデータですね。

■誤認逮捕?/数2倍?■・まとめ

警察の不祥事も、本当だとすればありえない話だし、しかしこの調査は完全なる独立した機関が客観性と公平性をもって行われないといけませんよね。そして、人種間の様々な格差、根が深いですね。

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