IBM、新しい量子プロセッサーでより高速なコンピューターを実現すると発表

量子プロセッサー

アメリカのテクノロジー企業は、非常に強力な新しいを設計したとしました。 IBM社の首脳陣は月曜日にこの発表を行いました。このプロセッサ(チップ)は、今後2年以内に、量子システムが従来のコンピュータシステムよりも優れた性能を発揮するようになるだろうと述べています。

量子コンピューターは、量子物理学を利用して、困難な計算タスクを実行します。 IBM社によると、Eagleコンピューティングチップには127量子ビットが搭載されているという。量子ビットとは、量子情報の基本的な尺度である。従来のコンピュータは、1か0のどちらかを表すビット情報を使って動作しますが、量子ビットは1と0を同時に表すことができます。

量子ビットは、量子コンピューターを通常のコンピューターよりもはるかに速く動作させることができます。しかし、量子コンピューターを作るのは非常に難しく、正常に動作するためには非常に低い温度が必要です。IBM社によると、同社の新しいEagleチップは100量子ビット以上を持つ最初のものだという。

IBM社は、イーグル・チップの構築で学んだ新しい冷蔵・制御システムの方法は、将来、より多くの量子ビットを持つチップの製造に役立つだろうと述べている。同社は、2022年に433量子ビットのOspreyチップ、1,121量子ビットのCondorチップを計画しているという。

数年後には、”量子アドバンテージ “と呼ばれる状態に近づくという。それは、量子コンピュータが従来のコンピュータよりも優れた性能を発揮すると期待されるときです。 ダリオ・ギルは、IBMの副社長であり、研究部門を率いている。同氏は、量子コンピューターが従来のコンピューターを一気に置き換えることはないと述べています。

将来的には、コンピュータプログラムのある部分は従来のチップで動作し、ある部分は量子チップで動作するようになり、それぞれのタスクに最適な方が採用されると考えています。 「今後2、3年のうちに、実用的な価値を持つ量子的な優位性を実証できるようになると信じています。それが私たちの目標です」とギルは言います。

私達が日常使う計算機や家電などのコンピュータは従来型で間に合いますが、ロケットや人工衛星、軍事面など、より多くの情報を早く正確に分析しなくてはならない分野では、量子コンピュータが主流になっていくのではないでしょうか。

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